自殺はなぜダメなのか?
自殺はなぜダメなのか、
この問いに対して答えを明確に説明できる人は少なく、そのダメな理由も不明瞭なまま、ただ自殺はいけないことだとだけ伝えます。
自殺をしようとしている人を見たときに、人は理由も分からないが無意識にその行為を止めようとします。
たとえ自殺を一時的に止めることが出来たとしても、その人の苦悩がそこで消えた訳ではなく、根本的な解決がされていなければ、また同じことをしようとしてしまうでしょう。
自殺を止めた人は、自殺したい人のその後の人生を豊かにできる保証はできるはずもなく、ただ自殺を思い留めることしか出来ず歯痒い思いをします。
自殺はなぜダメなのか。
仏教ではその答えを実に分かりやすく解いてくれています
仏教での自殺の考え方
お釈迦様は自殺についても教えて下さっています。
ある日、お釈迦様が川辺を歩いているときに、入水自殺をしようとしていた女性を見つけました。
その時、お釈迦様はこのように言いました。
「牛が荷車さえ壊せば、楽になれると思っているように、お前は、その肉体さえ壊せば、苦しまなくてもよいと思っているのだろう。
お前にはわからないだろうが、死ねば、もっと大変な世界に飛び込まねばならないのだよ。」

牛車の牛はいつも思い荷物を引きながら苦しんでいました。
あるとき牛は思いました。
この荷車さえ無ければ私は苦しまなくて済むのに。
そして牛は苦しみから逃れるために荷車を自ら壊してしまいました。
「これで私は楽になれる」
牛はそう思いました。
壊された荷車を見て人間は、
「軽い荷車では牛に壊されてしまう。もっと頑丈で重い荷車を用意しよう」
新しい荷車は鉄で出来ていて頑丈なつくりでした。
牛は結局、もっと苦しい状況になってしまいました。
お釈迦様の教えのエピソードから分かるように、
今の苦しみは、肉体を壊したことで逃れられるものではない、
苦しみとは、自分の業が生み出すエネルギーであるから、来世も消えることなく続いていくということを説かれました。
仏教では自殺は悪いとも良いとも言っていません。
ただ、自殺をすればもっと苦しむことになる、という警告を伝えています。







